この記事では、韓国版【逃げ恥】と言われた作品【この恋は初めてだから】は逃げ恥より背景が複雑と題し、韓国ドラマ【この恋は初めてだから】(全16話)のキャスト情報やあらすじを紹介して行きます。
【この恋は初めてだから】は、イ・ミンギさん、チョン・ソミンさん主演の韓国版『逃げ恥』的ドラマです。
そう思って見てみると、主人公たちの設定や拗らせ具合が平匡さんやみくりさんと結構似てるかもしれません。
こちらのドラマも基本的にはラブコメテイストなので笑いどころも満載です。
主人公たち以外のサイドストーリーも充実していてボリューミーですし、各キャラクターも個性的で面白い作品です。
韓国ドラマ【この恋は初めてだから】の主なキャスト
ナム・セヒ 役・・・イ・ミンギ
40歳を目前に控えた個人主義。
恋愛にはまるで興味はないが、頭脳明晰なアプリデザイナーとしてIT企業で恋愛アプリの開発を担当している。
将来も踏まえて徹底的な金銭管理を行い、購入したマンションで猫と共に暮らしている。
家賃収入を得る為に、ルームシェアの相手を募集している。
-イ・ミンギ-
1985年1月16日 慶尚南道金海市生まれ。サンヨンENT 所属 日本公式サイト
モデルエージェンシーの掲示板に載せた写真が事務所社長の目に留まりスカウトされソウルに上京しました。上京後はモデル活動をする傍ら、2005年に俳優としてドラマデビューを果たします。
2005年【がんばれ!クムスン】に出演し、 MBC演技大賞新人賞を受賞しました。
≪主な出演作品≫
【がんばれ!クムスン】、【めっちゃ大好き!】、【タルジャの春】、【僕が見つけたシンデレラ】、【みんなの嘘】、【Oh!ご主人様】
ユン・ジホ 役・・・チョン・ソミン
ソウル大出身の高学歴ながらドラマの脚本家になる事を夢見て、脚本家の見習いとなり早5年。
30歳を迎え、脚本家となるチャンスを逃し、仕事も失う。
同居する弟がデキ婚したせいで自分の住むアパートも追い出され、行き場を失う。
-チョン・ソミン(1989生まれ)-
1989年3月16日 ソウル特別市生まれ。Blossom Entertainment 所属
2010年のドラマ【赤と黒】で女優デビュー、同年に出演した【イタズラなKiss】のヒロインに大抜擢され注目を集めました。
2017年のドラマ【適齢期惑々ロマンス~お父さんが変!?~】で共演した俳優イ・ジュン(元MBLAQ)さんと交際関係にありましたが、3年の交際の末、破局したそうです。
≪主な出演作品≫
【赤と黒】、【イタズラなKiss】、【ビッグマン】、【D-DAY】、【適齢期惑々ロマンス~お父さんが変!?~】、【空から降る一億の星】、【霊魂修繕工】
シム・ウォンソク 役・・・キム・ミンソク
アプリの開発を手掛け起業したが、アプリは泣かず飛ばずで貧乏生活を仕入れられている。
交際7年目のホランとは同棲中で、そろそろ結婚を考えるホランに対しウォンソクは結婚に関心が薄い。
-キム・ミンソク-
1990年1月24日 釜山広域市生まれ。Respectエンターテインメント 所属
生まれてすぐに祖母の元に預けられ過ごしてきた苦労人。
料理店の厨房で働いていた際に、社長の支援をうけ日本食、韓食、洋食の調理師免許を持っているそうです。
その後、俳優を志し上京しバイトをしながら端役でドラマなどに出演する日々を送る。
2011年にMnetの『スーパースターK』に出演し知名度を上げ、2016年の【太陽の末裔】にオーディションで出演したのを機に本格的な俳優活動がスタートしました。
≪主な出演作品≫
【美男バンド~キミに届けるピュアビート】、【恋するジェネレーション】、【太陽の末裔】、【ドクターズ】、【被告人】、【僕が見つけたシンデレラ】
ヤン・ホラン 役・・・キム・ガウン
ジホの親友で、良妻賢母を夢る30歳。
レストランでマネージャーを務めているが、交際7年目のウォンソクと結婚し退職したい。
-キム・ガウン-
1989年1月8日 ソウル特別市生まれ。プレインTPC 所属
2009年に『SBSトップタレント選抜大会』で合格し、ドラマデビューしました。
2020年11月に現在の事務所に移籍したばかりで、現在はコメディ演劇「泥棒俳優」で海外出身の編集者アンネ役として舞台にたっているそうです。(2020年11月記)
≪主な出演作品≫
【スタイル】、【一途なタンポポちゃん】、【錐-キリ-】、【ひと夏の奇跡】、【私は道で芸能人を拾った】、【まぶしくて】、【風が吹く】
マ・サング 役・・・パク・ビョンウン
セヒが務めるIT企業の代表で、セヒとは長い付き合いで変わり者のセヒの事を唯一、理解する存在。
自由恋愛を好み、一人の女性にこだわらずに生きてきたがジホの友人であるスジと一夜を共にしてからというもの、スジの事が気になって仕方ない存在に・・・。
-パク・ビョンウン-
1977年7月14日 慶尚北道生まれ。C-Jes Entertainment 所属
大学卒業後、2002年に俳優デビューするも無名時代が長く続いたそうです。
多くの映画やドラマなどかなりの作品数をこなし、2016年の映画【暗殺】で知名度をあげました。
≪主な出演作品≫
【キャリアを引く女〜キャリーバッグいっぱいの恋】、【推理の女王】、【ミストレス〜愛に惑う女たち〜】、【キム秘書はいったい、なぜ?】、【ボイス3】、【アスダル年代記】、【キングダム】、【オー!マイベイビー】
ウ・スジ 役・・・イ・ソム
ジホの親友でソウル大卒のバリキャリ。
セクシーな雰囲気のせいで、会社の男たちからセクハラを受ける事も少なくなしが、クールにやり過ごしている。
出世の為に我慢しているが、心中は穏やかではない。
独身主義だったが、マ・サングの積極的なアプローチを受け条件付きで契約恋愛をする。こちらもクールにやり過ごしていたが、サングの人間味あふれる対応に触れるうちに、心を許す仲へと発展していく。
-イ・ソム-
1990年 1月 30日 ソウル特別市生まれ。アーティストカンパニー 所属
2008年のモデルオーディションでグランプリをとり、モデルデビューを果たしました。
その後、2010年に映画で女優デビューをし現在は女優の仕事をメインにされています。
≪主な出演作品≫
【ホワイトクリスマス】、【幽霊】、【第3の魅力】、【助けて2】
その他の出演者
- ヨ・ボンナム 役:キム・ミンギュ・・・カフェのアルバイト
- ユン・ボミ 役:ユン・ボミ・・・セヒの職場の後輩
- ファン・セヒ 役:ファン・ソクチョン・・・ドラマの作家
- ヨンソク 役:キム・ウク・・・ドラマの助監督、ジホが3年間片想いしてきた相手
韓国ドラマ【この恋は初めてだから】のあらすじ
韓国版『逃げ恥』と呼ばれる【この恋は初めてだから】は、決してリメイク作品ではありません。
私はなんの『逃げ恥』もしっかりと観ていますが、『逃げ恥』に似ているという前情報ナシに『恋初じ』も観たのですが印象は別物でした。
『逃げ恥』と言われて、そういえば主人公2人のキャラクターの本質的な部分やお互いの利害の為に契約結婚して同居する設定などが一緒です。
韓国版の平匡のポジションのセヒの職業がIT関連である事や、韓国版のみくりさんのポジションのジホが社会に疲れた末に仕事を辞めバイト生活を送るという感じも似ていますね。
ただ、この物語は奇妙にはじまる同居生活をメインに描きながらも、主人公の2人に関わる人物たちが個性派キャラのオンパレードで、それぞれのサイドストーリーもタップリと描かれ『逃げ恥』とはまた違った要素も存分に盛り込まれています。
ユン・ジホ (チョン・ソミン)は、田舎の港町で生まれ育ちましたが成績優秀で、名門大に合格し大学入学と同時に上京しました。
両親たちからの期待とは裏腹に、ドラマ脚本家を夢見て大学卒業後、ドラマ脚本家の元で見習いとして働きはじめて5年という月日が経ちました。
作家先生の家で寝泊まりしながら下っ端仕事に明け暮れる日々。
やっと休暇が取れ、久々に自宅に帰ると居候の弟が彼女を連れ込み真昼間からイチャついている。
自分の家なのに休む事も出来ずに、つくづくウンザリしていると、その弟の彼女が妊娠したという事で結婚する事に・・・。
実家の父親は昔ながらの考え方で、長男を一番に考え住む場所をジホには弟夫婦に住む場所をゆずり出て行く様に言うのでした。
住む場所を探していると友達のホラン(キム・ガウン)から彼氏のウォンソク(キム・ミンソク)の知り合いがルームシェアしてくれる人を募集中だという事を聞きます。
ウォンソクの紹介で保証金なしの月30万ウォンという好条件で部屋を借りれる事になりました。
しかし、仲介しているホランとウォンソクがお互いに取引している相手同士を同性だと誤解していました。
勿論、貸主と借主も互いに同性だと思って契約しました。
そして、2人は生活する時間帯のズレから顔を合わせる事なく、暫く同居生活を送ります。
ウォンソクが紹介した貸主はサング(パク・ビョンウン)が代表を務めるIT企業のゲームデザイナーのナム・セヒ(イ・ミンギ)でした。
セヒは他人には興味がなく、結婚するつもりもない故に将来(老後)に備えてマンションを購入して愛猫と共に独り暮らしをしていました。
ローン返済に充てる為にルームシェアを募っています。
しかし、これまでに一緒に暮らした歴代のルームシェアの相手は個人主義のセヒの生活の邪魔になる相手ばかりでした。
直近で住んでいた相手も部屋を散らかすなどするので契約を解消したなかりです。
しかし、ローン返済の長期計画には家賃収入が必須なので改めて借主を探していました。
セヒの家で新たに暮らし始めた、まだ会った事のないルームメイト(ジホ)は部屋の掃除も行き届き、ゴミの分別もしっかりとやってくれるし猫の世話も適度にしてくれるので、セヒは珍しく気に入っていました。
しかし、とうとうセヒとジホは顔を合わせてしまいます。
そして、お互いに異性だった事実を初めて知り驚きます。
そして2人はそれ以前にも別の場所で出会っていました。
飲み会の席を抜け出した時に、成り行きでサッカー中継を一緒に観ながら盛り上がった相手でした。
そのサッカー中継を見ている時に、ジホはずっと片想いをしていた相手が別の女性と親密にしているところを目撃してしまい、片想い3年目にして告白する間もなく失恋してしまった事に酷く落ち込みます。
ジホが落ち込んでいるとセヒは「毎日がいつもと違う一日であるなら、人はどんな風にも変われる」と励ましたのです。
辛くてしんどいばかりの日々が続いていたジホにとっては、セヒの何気ない一言で救われ感動したジホは何となく感謝の意味でセヒにキスをしました。
唐突すぎるキスに驚くばかりのセヒでしたが、貸主と借主と知り合う前の二人にはこんなエピソードがあったのです。
貸主であるセヒはジホが女性である事実を非常に残念に思っていました。
なぜなら、セヒは一緒に暮らして来た相手を分析しデータ化してチェックしていたからです。
セヒにとってジホは女性でなければ、一緒に暮らす相手としては理想的な相手でした。
セヒは部屋をキレイに使い、ゴミの分別もしっかりと出来て、愛猫を大切にしてくれる相手を希望していました。
セヒは気になっていた事があったのでジホに尋ねました。
「このあいだのキスはどういう意味でしたんですか?」
それに対し、ジホは「生まれてから今まで一度も恋愛経験がなかったのでキスしてみたかったんです」と答えます。
更に「なるほど、じゃあ今後、恋愛関係になりたいとかではないという理解で良いですか?」
「男性じゃないということは失格の対象ではないんですか?」という端から聞いていると奇妙な会話が続き、最終的にはセヒは「恋愛相手となる対象ならば失格ですが、それがないなら合格です!」と言うのでした。
ジホが生まれて初めてのキスを何となくしてみたかったという理由で初対面の人にキスしてしまったり、「何となくした」と答えられて淡々と普通に受け止めるセヒの2人の生活がこうしてスタートしました。
思えば最初から異常とも思える行動をとったり、受け入れたりする事がそもそも運命の相手だったのかもしれません。
しかし、こんな奇妙な間柄で男女で一緒に暮らす事を周りが受け入れるハズもなく、お互いの両親の介入もあり2人は契約結婚をする事にします。
さまざまな決め事をし、お互いに境界を超えないように暮らしていくのですが、そこは男女なので徐々にスタート時のバランスは崩れていきます。
それぞれに相手の事が気になる様になりますが、先に相手に同居人以上の感情を抱いたのはジホでした。
しかし、セヒとの間には越えられない壁があり、それ以上はなかなか進む事ができません。
セヒには過去に結婚を考えていた恋人がいたのですが、その恋愛で深く傷ついていたのです。
それ以来、セヒは恋愛をする事も結婚を考える事もなく一人で生きていく道を選択したのでした。
そんなセヒも、ジホと共に暮らすうちに凍っていた心が溶けだす様にジホに惹かれていくのです。
邦題は、『この恋は初めてだから』ですが原題は『この人生は初めてだから』だからです。
不器用だけど真面目に生きて来た二人が出会い、緩やかにぶつかり合いながらお互いに認め合ったり、相手がいる事で自分の新たな一面に気づいていく展開が素敵な物語でした。
作家になるという夢を失いかけたジホが再び夢に向かう様になるサマや、セヒの元恋人(イ・チョンア)も登場し関係性も面白く描かれていました。
主人公の二人に関わる友人たちのサイドストーリーもしっかりと描かれていて、それぞれの立場で頷ける場面が多く、ラブコメながらニューマンドラマの要素も濃く見応えがありました。
『逃げ恥』と同じ様にラブコメというジャンルではありますが、またちょっと違うテイストの作品です。
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