韓国ドラマ【君は私の春】は、ソ・ヒョジンとキム・ドンウク主演のラブストーリーです。
ラブストーリーにしては、なかなか衝撃的なシーンからスタートするので、一瞬サスペンス!?とも思いますが、全体的な流れはラブストーリーです。
暗い過去や心に深い傷を持ち、人との距離を取りながら過ごしている大人の男女が主人公の物語です。
それぞれ優しい大人になった2人は、お互いに好意を寄せるのですがそれぞれを思いやるあまりに交際する事ができません。
2人の恋愛の結末はいったいどのように展開していくのでしょうか?
そして、この二人に絡んでくるのがユン・バク演じる謎の男です。
厳しい環境にあっても、すぐ隣に心がほころぶような春があった人、なかった人、それぞれの物語が紡がれていきます。
【君は私の春】は、サスペンスの要素もあり、甘酸っぱい要素もたっぷり詰まった大人のラブストーリーです。
これから注目したい若手俳優パク・サンナムやカン・フンが出演しているのも見どころです。
韓国ドラマ【君は私の春】の主なキャスト
カン・ダジョン 役・・・ソ・ヒョンジン
99ビル4階(屋上階)の住人。
不遇の家庭環境にも負けず優秀に育ち、一流ホテルのコンシェルジュマネージャーをしている。
ただ恋愛には恵まれず、結果的にクズな男とばかり付き合ってきたので、恋愛には消極的。
-ソ・ヒョンジン-
1985年2月27日 ソウル特別市生まれ。マネジメントSOOP 所属
アイドルグループ『MILK』のメンバーとしてデビュー。解散後、女優に転向し活動します。
2006年の史劇ドラマ【ファン・ジニ】で女優デビュー後、端役からスタートし現在は主演として活躍しています。
≪主な出演作品≫
【ファン・ジニ】、【チャクペ~相棒~】、【ゴハン行こうよ シーズン2】、【また!?オ・ヘヨン】、【キスして幽霊!】、【浪漫ドクターキム・サブ】、【愛の温度】、【僕が見つけたシンデレラ】、【ブラックドッグ】
チュ・ヨンド 役・・・キム・ドンウク
99ビル3階の精神科開業医。
開業医をする傍らラジオ番組のコメンテーターやプンジ警察署の顧問医師を務めている。
医師と患者という関係だった女優のアン・ガヨンと結婚歴はあるが、結婚生活は1年ほどで入籍もしていない。
アン・ガヨンと別れてからは、交際相手はいない。
-キム・ドンウク-
1983年7月29日 韓国生まれ。キーイースト 所属
俳優という職業に興味を持ち、韓国芸術総合学校に進学したキム・ドンウクさんは2004年に短編映画で俳優デビューしました。
その後、2007年に出演した【コーヒープリンス1号店】の大ヒットにより、俳優としての認知度を上げました。
≪主な出演作品≫
【コーヒープリンス1号店】、【チャクペ~相棒~】、【ゴハン行こうよ シーズン2】、【また!?オ・ヘヨン】、【キスして幽霊!】、【浪漫ドクターキム・サブ】、【愛の温度】、【僕が見つけたシンデレラ】、【ブラックドッグ】
イアン・チェイス/チェ・ジュン(チェ・ジョンミン)・・・ユン・バク
チェ・ジュンは投資会社の代表で、ダジョンに想いを寄せダジョンのクールな対応にもめげずにアプローチを続けているが、ある日、突然飛び降り自殺を図る。
ダジョンの働くホテルに現れたのは、チェ・ジュンにソックリなイアン・チェイスというアメリカから来た外科医で、どうやらチェ・ジュンとは何かしら繋がりがありそう。
-ユン・バク-
1987年11月18日 ソウル市生まれ。 H&エンターテインメント 所属
中学時代から俳優に憧れを持ち、韓国芸術総合学校の演技科に進みます。
2012年にシットコム【できることで救われる】で俳優デビューし、注目されるようになります。
その後、2013年の【グッドドクター】をはじめ数多くのドラマに出演するほか、映画【家族】で主演を務めました。この映画は、アリゾナ国際映画祭で最優秀外国語映画賞を受賞しました。
愛犬家としても知られ、プライベートでは4匹の犬と共に暮らしているようです。
≪主な出演作品≫
【グッド・ドクター】、【家族なのにどうして?】、【女王の花】、【内省的なボス】、【恋するパッケージツアー】、【ラジオロマンス】、【リーガル・ハイ】、【愛はビューティフル、人生はワンダフル】、【サーチ】
アン・ガヨン 役・・・ナム・ギュリ
入籍はしていないが、ヨンドの元妻のトップ女優。
精神的に弱っていた時にヨンドと出会い救われた過去を持つ。
現在は年下のスーパーアイドルと恋愛中だが、相手の可能性を潰さないように公にはしていない。
ひょんな事からダジョンの家に住み着き、強引にダジョンと友人関係になる。
-ナム・ギュリ-
1985年4月26日 ソウル市生まれ。 KORTOP media 所属
2006年に3人組のガールズグループSeeYaのリードボーカルとしてデビューし、2011年にグループ解散後はソロ活動を行っていました。
2010年頃から女優としての活動をはじめ、さまざまな作品に出演しています。
≪主な出演作品≫
【美しき人生】、【私の期限は49日】、【深夜食堂fromソウル】、【私の恋したテリウス~A Love Mission~】、【赤い月青い太陽】、【カイロス】
パク・ウナ 役・・・キム・イェウォン
ダジョンと同郷の親友でダジョンの暮らす99ビルの1階でカフェを双子の兄と共に運営している。
99ビルのオーナーは父親で、父親のことは確執があり良く思っていない。
10年間付き合った彼氏がいたが、結婚には至らずに別離した。
-キム・イェウォン-
1987年12月11日 韓国生まれ。 アーティストカンパニー 所属
名前でピンと来なくても、顔を見たらピンとくるバイプレーヤー的な女優です。
2008年の映画【カルジギ】がデビュー作で主演に抜擢されてのデビューでした。以後、映画やドラマなどさまざまな作品で活躍しています。
≪主な出演作品≫
【ロマンスが必要2012】、【キレイな男】、【嫉妬の化身】、【あやしいパートナー】、【ピョン・ヒョクの恋】、【ウラチャチャワイキキ2】
パク・チョルド 役・・・ハン・ミン
ウナの双子の兄で、父親の存在のせいでウナから鬱陶しく思われながらも、共に暮らし共にカフェを運営している。
高校時代にヨンドに勉強を教えてもらって以来、ヨンドを師と仰いでいる。
-ハン・ミン-
1995年5月24日 ソウル市生まれ。 キングコング by STARSHIP 所属
キッズモデル出身で、2013年に【私の10年の秘密】で俳優デビューしました。
韓国版【のだめカンタービレ】ではクラリネット奏者役で出演しています。
眉や顔立ちが濃いせいだとおもいますが、韓国では俳優のチン・イハンさんに似ていると言われているそうです。
≪主な出演作品≫
【ネイルカンタービレ】、【ライフ】、【嫉妬の化身】、【あなたの運命を書いています】
パトリック 役・・・パク・サンナム
韓国きっての人気ボーイズグループK-MENのメンバー。
アイドルとしての意識が高く、ファンに嘘をつくのが嫌な性格でデビュー以来、彼女をつくった事はなかった。
とある授賞式でデビュー以前からファンだったガヨンと出会い、恋におちる。
-パク・サンナム-
1994年1月29日 水原市生まれ。 サイダスHQ 所属
小学校3年生の頃から始めた野球で頭角を現し、高校の野球の名門校に進み野球選手を目指していました。
怪我により選手生命が立たれ、その後俳優を目指します。
2015年にミュージックビデオ出演で芸能界デビューし、WEBドラマを中心に活動し【TWENTY×TWENTY〜ハタチの恋〜】で注目されるようになります。
2021年更なるブレイクが期待される俳優です。
≪主な出演作品≫
【オッパが消えた】、【恋愛能力評価】、【スタンバイキュレーター】、【キムヨハンの話】、【Twenty-Twenty】
カン・テジョン 役・・・カン・フン
バーで働くダジョンの弟。
ダジョンとはドライな姉弟関係のようで、実はそれぞれに気遣う仲。
-カン・フン-
1991年5月23日 韓国生まれ。 JYPエンターテインメント 所属
2017年に俳優デビューしました。
次回作は2021年11月に韓国で放送開始する【袖先赤いクットン】で、ドラマは宮中ロマンスが描かれるという事です。
≪主な出演作品≫
【こんな花のようなエンディング】、【仮面の秘密】、【新米史官ク・ヘリョン】、【おかえり】
ムン・ミラン 役・・・オ・ヒョンギョン
ダジョンとテジョンの母で、酒を飲み暴力を振るう夫から逃れ、子供2人を女手一つで育ててきた。
田舎の浜辺でピザレストランを営んでいる。
-オ・ヒョンギョン-
1970年3月25日 ソウル市生まれ。 スタジオサンタクロース 所属
ミスコリア大会で優勝した経験を持つアラフィフ女優。様々なリベンジポルノや整形疑惑などスキャンダルに翻弄された過去がありますが、離婚後の2008年頃から女優復帰し現在に至ります。
≪主な出演作品≫
【サメ~愛の黙示録~】、【野獣の美女コンシム】、【月桂樹洋服店の紳士たち】、【ラジオロマンス】、【神との約束】、【がんばれ!プンサン】
その他の出演者
- ソ・ハヌル 役:チ・スンヒョン・・・99ビルの2階にある動物病院の院長でヨンドの親友
- チョン・スンウォン 役:キム・ソギョン・・・ヨンドの家を自由に出入りする友人。テレビ局で働いている
- ホ・ユギョン 役:パク・イェニ・・・ダジョンの下で働くコンシェルジュ。韓国系アメリカ人
- ミン・アリ 役:ユン・サンジョン・・・双子が経営するカフェの店員
- ハン・ジノ 役:ファン・スンオン・・・元ボクシング国家代表選手。ジムを運営するガヨンのトレーナー
- オ・ミギョン 役:ペク・ヒョンジュ・・・ヨンドの病院の看護師
- パク・ホ 役:ユンジオン・・・ジンボクのチームの末っ子刑事
- コ・ジンボク 役:イ・ヘヨン・・・プンジ警察署の刑事チーム長
韓国ドラマ【君は私の春】のあらすじ
一流ホテルでコンシェルジュとして勤務するダジョン(ソ・ヒョジン)は優秀で性格も良く、同期の中で最も早くマネージャー職についていました。
忙しい毎日を送るダジョンでしたが、プライベートではクソみたいな男とばかり付き合ってしまう体質で、恋愛に億劫になっています。
そんなダジョンに熱心にアプローチする男が現れました。
ダジョンは、心機一転しようとリフォームしたばかりの99ビルへの引っ越しを決めます。
しかし、その矢先にその99ビルで殺人事件が起こります。
周囲の反対をよそに、ダジョンはそのまま引っ越ししました。
ダジョンに盛んにアプローチするチェ・ジュン(ユン・バク)という男は、クールな対応するダジョンに臆することなく、あの手この手でアプローチを続けます。
99ビルの1階でカフェをやっているダジョンの親友・ウナ(キム・イェウォン)も一見やさ男のジュンに好感を持ち、ダジョンに新しい恋を薦めはじめました。
ダジョンは、99ビルに引っ越してきて早々に階下で精神科を営むヨンド(キム・ドンウク)と知り合います。
ヨンドはこの辺の管轄であるプンジ警察署の顧問として警察の仕事も手伝っていて、今回の99ビルの殺人事件の捜査にも関わっていました。
プンジ警察署の顧問になったのは、以前、殺人事件を追っていた殉職した刑事に恩返しする為でした。
未だ未解決の連続殺人事件の解決のために警察に協力していました。
ある日、チェ・ジュンがヨンドの元に患者としてやってきます。
ヨンドはまだ学生だった頃、ジュンと同じ目をした少年と出会った事がありました。
その少年は、パンツ一丁の姿でトイレの洗面台で血の付いた服を一生懸命に洗い流していました。
鏡越しに少年と目があいましたが、ジュンはまさしくその時と同じ目をしていたのです。
そのジュンが上階に住むダジョンに近づいている事に気づいていたヨンドは、別件でダジョンと会った際に「あの男には会わないで下さい」と告げました。
そして、ジュンにも「彼女に会うのをやめろ」と警告します。
しかし、ジュンはそれを無視してダジョンを追い続けます。
ダジョンがヨンドにジュンに会ってはいけない理由を尋ねても、「まだ、わからないので言えません」と答えるに留まります。
その間にもジュンはダジョンに近づき、二人は映画を観に行くにまで発展します。
ある日、仕事中のホテルに突然現れたジュンにダジョンは困惑します。
仕事終わりにカフェで会ったジュンにダジョンは、仕事中に職場に来られると困る事を窘めます。
その後、席を外したダジョンが再び席に戻ろうとするとジュンがテーブルに置きっぱなしにしていたダジョンのスマホを弄っている姿を目撃してしまいます。
これまで何かしら問題のある男とばかり交際してきたダジョンは「えっ!?どいういうこと?」と暫く凍り付きました。
そして、何とか心を落ち着けて席に戻ると、そこにはジュンの姿はなくペーパーナフキンで作られた花が一輪残されていました。
自分のスマホを弄っていた上に突然姿を消してしまったジュンを訝しく思いながら、紙の花の中に何かが書かれている事に気づいたダジョンは花を開きメモを見つけます。
そこには、「龍山(ヨンサン)駅、99、7641」と書かれていました。
気になったダジョンは龍山駅に行きます。
そして、99番ロッカーに7641というパスワードを入れると扉はひらきました。
中からは、以前ジュンと見たオルゴールが入っていました。
オルゴールの木箱を開けると、仕掛けで内蓋が回転しそこにはダジョンが子供の時に撮った写真が貼られていました。
「ずっと捜していた」というメッセージと共に。
ダジョンはジュンが昔からダジョンを知っていた事に動揺を隠せません。
同じころヨンドは顧問として99ビル殺人事件の捜査協力していたプンジ警察署の刑事チーム長のジンボク(イ・ヘヨン)から、「殺人事件の犯人がチェ・ジュンだという通報があった」と聞き、愕然とします。
ヨンドは、99ビルを見上げしばらく眺めた後、その場から車で立ち去るジュンを見かけ尾行します。
ジュンの車は高層の廃墟ビルの敷地に入っていきました。
ヨンドはジュンが乗っていた車を見つけ、その後ろに車を停めます。
車から降りてビルに近づいて行こうとすると、目の前に停車した車の上に人が落ちてきました。
チェ・ジュンは高層ビルから身投げして自死しました。
ダジョンが贈られたオルゴールの中には一通の手紙も入っていて、そこにはこれまでチェ・ジュンが犯した3件の殺人事件の自白が書かれていました。
2003年3月のキム・ミンジャ殺し、2018年6月のイ・ジョンボム殺し、2020年12月の99ビルの殺人で、イ・ジョンボムは、キム・ミンジャ事件を追っていた警察官でした。
手紙の最後には「すべき事をしただけなので後悔はしていない。 これは僕の遺書であり告白だ。 僕は全てを終わらせようしている。」と書かれていて、ダジョンはショックを受けながら手紙を持って警察署に向かいます。
警察署でダジョンは、チェ・ジュンは本当はチェ・ジョンミンという名前だった事を知り、本名すら偽物だった事にダジョンはショックを受けます。
警察署にいたヨンドは、そんなダジョンの様子を心配し、彼女の親友のウナに事情を話し一緒に居てくれるように頼みます。
翌日、ダジョンは母親の住む江陵(カンヌン)に気晴らしに行く事にします。
ダジョンが1人で運転して江陵に向かう事を心配するウナの為に、面倒な理由を説明する事なく同行してくれて安心させらる相手としてヨンドを江陵に誘います。
ヨンドはダジョンが誘った理由を察して、江陵に付き合ってくれました。
江陵に着き、帰るときに連絡を取り合う事にし、別行動しようとしていたところをダジョンの母親に見つかり一緒に過ごす事になります。
母親の質問攻めにあうなど、イレギュラーに騒々しい出来事が重なるヨンド。
やっと落ち着いた頃、二人は砂浜に座り夕日を見ながらチェ・ジョンミンの事件について話します。
ダジョンが「どうせよく知らない人だったので、もうあの人のことには時間を使いません。 どこでどう間違ったのか・・・。」と話すと、ヨンドは「心が元に戻るまで時間が必要です。 あなたは悪くないし、 暗闇で転んだだけで、軽傷で済んだなら良かった。次からは明かりをつければ良い」と慰めます。
ヨンドはジョンミンの事件捜査に協力しながら、上階に住むダジョンの様子を気遣うようになります。
患者と担当医のような関係で始まった2人でしたが、やがて2人は惹かれあうようになります。
しかし、ヨンドにはダジョンに打ち明けれない秘密がありました。
3年前、ヨンドは心疾患が悪化し心臓移植が必要な状態に陥っていました。
同じころ警察官のイ・ジョンボムが殉職し、ジョンボムの心臓がその移植待ちだったヨンドに移植されました。
ジョンボムの心臓をもらい受け生き延びたヨンドでしたが、移植後も生存率を気にしながら常に死を意識する必要がありました。
イ・ジョンボムに感謝してもしきれないヨンドは、未解決の殺人事件に捜査協力する事で恩返しをし、貰った心臓でできるだけ長く生きるために、お酒を飲まず、ハードな運動は避け、いつこの世を去るかわからないので恋愛する事もありませんでした。
ダジョンに好意を寄せながらもダジョンを思いやるあまり恋愛に踏み出せないヨンドと、そんなヨンドの気持ちを尊重しながらも苦しくなるダジョンとの恋愛までの道のりが描かれます。
一方で、ダジョンの前にはチェ・ジョンミンにソックリなイアン・チェイスという韓国系アメリカ人の医師が現れ、ダジョンを更に困惑させます。
チェ・ジョンミンの事件の真相が暴かれていくうちに、ダジョンとヨンドとジョンミンそしてイアン・チェイスとの繋がりも紐解かれ、最後には「なるほど!」という展開で物語は終結します。
この主要キャラクターの他にも、ダジョンの親友ウナの恋愛などが描かれます。
派手なラブシーンは少ない作品ですが、それぞれに心を通わせられる本当の恋愛に出会った大人たちが微笑ましく描かれています。
殺人事件や複雑な劣悪な家庭環境が描かれていますが、全体的には癒し系の物語です。
「たとえ辛い事があろうとも、春のような存在が身近に一つでもあれば、人は救われて生きていける。幸せになれる。」という事が根底にある作品です。