映画【ユ・ヨルの音楽アルバム】チョン・ヘインとキム・ゴウンの切なさいっぱいの純愛物語

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韓国映画【ユ・ヨルの音楽アルバム】は、劇中に登場する同タイトルのラジオ番組をきっかけに繋がれた縁で紡がれていく純愛ストーリーです。

【音楽アルバム】は実在する番組で、ユ・ヨルさんは1994年10月~2007年4月までDJを担当していました。

本作にもラジオDJとしてユヨルさん本人が出演しています。


主演を務めるのは、【トッケビ】などでおなじみの演技派女優のキム・ゴウンさんと【よくおごってくれる綺麗なお姉さん】のチョン・ヘインさんです。

二人の共通項といえば、陰のあるキャラクター&切ない恋愛物語でしょうか。

今回紹介する映画【ユ・ヨルの音楽アルバム】もすれ違いと偶然の再会を繰り返しながら、なかなか成就できない純愛物語が描かれています。

ドラマのように次から次へと劇的な展開の連続はありませんが、劇中に流れる数々の楽曲と共に静かにじんわり染みる良い話でしたので紹介していきましょう

目次

韓国映画【ユ・ヨルの音楽アルバム】の主なキャスト

ヒョヌ 役・・・チョン・ヘイン

少年院に入っていた高校生。

何故、少年院に入っていたかは話したがらないが、出所後に高校は退学した。

ミスの姉代わりのウンジャが切り盛りするパン屋でアルバイトを募集していたので、そこで働く事にする。

-チョン・ヘイン-
1988年4月1日 ソウル特別市生まれ。FNCエンターテイメント 所属 日本公式ファンクラブ
ソン・イェジンさんと主演で共演した【よく奢ってくれる綺麗なお姉さん】で大ブレイク!国民的年下彼氏として注目されました。
屈託のない笑顔が特徴の爽やか系イケメンですが、演じる役は影のある役である事が多めです。

≪主な出演作品≫
【百年の花嫁】、【三銃士】、【あなたが眠っている間に】、【刑務所のルールブック】、【よくおごってくれる綺麗なお姉さん】、【ある春の夜に】、【半分の半分】、【雪降花】、【D.P.】

ミス 役・・・キム・ゴウン

母が残したパン屋を手伝う普通の学生。

ある日突然店に現れたヒョヌに最初は恐怖心を持っていたが、しだいに心を通わせていく

-キム・ゴウン-
1991年7月2日 ソウル特別市生まれ。BHエンターテインメント 所属
2012年に映画【ウンギョ 青い蜜】でデビューし、同作品で青龍映画賞 新人女優賞など様々な賞を受賞しました。演技派で唯一無二の女優で日本の女優に例えるなら安藤サクラさん的女優です。

≪主な出演作品≫
映画【ウンギョ 青い蜜】、映画【コインロッカーの女】、【恋はチーズ・イン・ザ・トラップ】、【トッケビ】、【ザ・キング:永遠の君主】、【ユミの細胞たち】

ウンジャ 役・・・キム・グクヒ

ミスの母親が残したパン屋を切り盛りする。

18歳の頃にミスの母親のパン屋で働くようになり、血は繋がっていないがミスにとっては姉のような存在。

-キム・グクヒ-
 1985年12月1日 大田広域市生まれ。Who & Youエンターテイメント 所属
ミュージカル界ではお馴染みの女優で、近年は映画やドラマに出演する機会も多く広く知られるようになりました。実年齢よりも上の役を演じる事が多いですが、30代半ばで本作共演のチョン・ヘインさんとそれほど年齢が代わりません。
【賢い医師生活】にもソンファの同級生という設定で出演している回があります。

≪主な出演作品≫
【仕事に行くのが嫌い】、【賢い医師生活】、【ブラームスが好きですか?】、【甘い家】、映画【キム・ジヨン:1982年生まれ】

ジョンウ 役・・・パク・ヘジュン

ミスの転職先の編集者の社長。

ミスの事を気に入り、狙っている。

-パク・ヘジュン-
1976年6月14日 釜山広域市生まれ。Pleoエンターテインメント 所属
2020年のドラマ【夫婦の世界】で大ブレイク。ゲスな不倫夫役でブレイクし最近は名脇役、名悪役俳優と呼ばれるようになりました。
本作では悪人と呼べる役ではありませんが、ミスに気がある役なのでヒョヌにちょっと意地悪な行いをします。

≪主な出演作品≫
【ドクター異邦人】、【ミセン~未生~】、【失踪ノワールM】、【ウォンテッド~彼らの願い~】、【マイ・ディア・ミスター】、【夫婦の世界】

韓国映画【ユ・ヨルの音楽アルバム】のあらすじ

ラジオ番組『ユ・ヨルの音楽アルバム』は1994年1月にはじまった。

ミス(キム・ゴウン)は、母親の残したパン屋を姉代わりのウンジャ(キム・グクヒ)と共に営む中、毎朝午前9時にはじまる『ユ・ヨルの音楽アルバム』を店頭で聞くのが日課でした。



ある朝、見知らぬ青年が来店し「大豆でできたものはありますか?」と聞きます。

ミスは「豆乳はどうか?」と尋ね豆乳を探しますが、その時店には牛乳しかありませんでした。

その時、店内に流れるラジオから『ユ・ヨルの音楽アルバム』がはじまるのが聞こえてきます。

青年は「奇跡だ」と呟き、近くにスーパーがある事を教えると青年は去りました。

何となく青年を訝しく思っていたミスでしたが、ウンジャは「少年帰りの子よ」と言いました。


ミスのパン屋ではアルバイトを募集する貼り紙が貼ってありました。

去り際にその貼り紙を見かけた青年は、別の日に「この店で働かせて欲しい」と店を訪れます。

青年の名はヒョヌ(チョン・ヘイン)で、保護観察付で少年院から出てきたばかりでした。

ヒョヌが少年院上がりだという事を知るミスは少しビビッていましたが、ウンジャは臆する事なくヒョヌをアルバイトして受け入れます。

ミスはヒョヌの過去を知りたいと思いましたが、ウンジャは「話したくない事は話さなくていい」と昔を詮索する事はありませんでした。

ヒョヌはこのパン屋に自分の居場所を見つけたようで、ミスとも徐々に打ち解けていきました。



穏やかな日常が流れる中、ある日ヒョヌの昔の仲間が店内に集まります。

困惑するヒョヌでしたが、店に迷惑をかけるわけにも行かずウンジャに前借りし、店を後にします。

以来、ヒョヌが戻る事はありませんでした。

それから暫くして、大学を卒業したミスはやりたい事ではありませんでしたが印刷工場に就職し働く日々を送っていました。

ウンジャは市場でスジェビ屋を営む男との間に子供を授かり、結婚しパン屋をやめました。

一方のヒョヌは、高卒認定試験にも合格しアルバイトを掛け持ちしながら生計を立てていました。



ある日、アルバイト先の古本屋のお婆さんを家まで送り届ける途中で、ミスと再会します。

ヒョヌは「おばあさんを送ってくるから、そこで待ってて」とミスを引き留めます。

立ち話をしながら近況を報告しあい、ミスは「明日、姉さんのスジェビ屋に連れて行くね」と約束しようとしました。

ところが、ヒョヌは「明日か・・・明日は無理なんだ」と断りました。

ヒョヌは明日入隊するという日にずっと会いたかったミスと偶然に再会したのです。

そのまま別れようとした二人でしたが、明日から入隊と聞いて名残惜しく思ったミスは自分が暮らすアパートに招き入れ2人はビールを飲みながら他愛もない話をします。

隣り合う布団で眠る二人は、想い合う心のように手を握り合って眠りにつきました。

夜中に起き出したミスはパソコンの前で、何やら作業をしています。

翌朝、職場に向かうミスと入隊するヒョヌはアパートの前で軽いキスを交わし別れます。

別れ際、ミスは「あなたのアドレスを作ったわ。メールを送るから重要なことには返事をしてね」とヒョヌにアドレスを書いたメモを渡します。



ところが、パスワードを書く事を忘れたにミスは後から気づきますが、ヒョヌへのメールを送り続けます。

いつかメールを読んでもらえる日が来る事を信じ、『ユ・ヨルの音楽アルバム』に「メールのパスワードは、私の学籍番号よ!」(ミスが済んでいた部屋のドアのPWと同じ)という投稿もしましたが、メールが既読になる事はありませんでした。

ヒョヌの入隊後にミスはアパートを引っ越してしまいます。

兵役を終了し除隊したヒョヌがミスが済んでいたアパートに向かうと、その部屋は貸出中になっていました。

ヒョヌはその部屋を契約し、不動産屋にドアの暗証番号を聞き、それが以前暮らしていた住人の時のままだと知ったヒョヌは、その番号でメールを開く事に成功します。


ヒョヌは自分にメールを送り続けていた事を嬉しく思い、ミスに連絡をします。

ミスはヒョヌに電話したものの仕事中だったので夜に再び電話する事を約束し、電話を切りました。

ミスが約束通りに電話をかけますが、その電話にヒョヌが出る事はありませんでした。

ヒョヌは再び昔の仲間と共に騒動に巻き込まれ、電話に出る事ができませんでした。

ミスもずっとヒョヌとの再会を願っていたのですが、今はやりたくもない仕事し疲弊する日々を送っていました。

その後、「今の自分が好きではないからヒョヌに見られたくない。良いコトがあったら連絡し合おう」というメッセージをメールに送り、再会をやめてしまいました。


そこから、また数年後。

ミスは小さな出版社に転職し、やりたかった出版の仕事に携わり生き生きと働いていました。

女性としての魅力も溢れ、社長からは気に入られ特別視もされているようです。

ある日、出版社の二階に小さな映像制作会社が引っ越しをしてきました。

その制作会社のメンバーの中にヒョヌもいて二人はまた偶然の再会を果たします。

運命の導きのようにふたたび再会した二人は数年後の想いを実らせてようやく恋人となりました。

ところがヒョヌは少年院に入る原因となった事を引きずりながらも、その原因をミスに知られたくはなく話せずにいます。

その事がミスとの溝を深めていきます。

そして、ヒョヌは昔の仲間との縁がなかなか切れず、その仲間の一人からミスはヒョヌの過去を聞く事になりました。



ヒョヌはミスに知られた事で自暴自棄になり、ミスはヒョヌの過去をまるごと受け止める事はできませんでした。

ようやく二人は結ばれたものの、結局別れる事になってしまいます。

出版社の社長は、ミスとヒョヌの仲を知って二階の映像制作会社に部屋を貸すのをやめてしまいます。

ヒョヌの仲間は他に場所を借りる金もないからと、そろそろこの仕事に幕引きをしようかという感じです。

同じ頃、『ユ・ヨルの音楽アルバム』ではラジオ番組の映像配信が開始される事になりました。

その映像を担当するのはヒョヌでした。



初回の放送時にDJのユ・ヨルに「今日は初めての放送だ。呼んで欲しい名前はあるかい?」と聞かれます。

出版社のデスクでイヤホンを使って『ユ・ヨルの音楽アルバム』を聞きながら配信を視聴するミス。

ユ・ヨルが色々な名前をつぶやいていく中、「キム・ミス」という名前もつぶやきました。

この番組の映像をヒョヌが担当する事を知っていたミスは、ラジオブースのある放送局に走り出します。

ミスは「좋아~」と言いながら、ヒョヌにジェスチャーを送ります。

放送終了後、片づけをしていたヒョヌは窓の外にいるミスを見つけ心からの笑顔で微笑むのでした。

韓国映画【ユ・ヨルの音楽アルバム】の感想

主人公のミスとヒョヌは1975年生まれで、その2人の10代の終わりから20代にかけての純愛物語が描かれます。

年代的には1994年から2005年という設定です。

不況による就職氷河期に入った時代で、若者たちは自分のやりたい事を仕事にする時代ではなくなっています。

世の中にWindows95という画期的なOSが登場し、アナログな時代からデジタルな時代へと変化していく過渡期でもあり、愛に形があるとするならばその形は変わらなくても、恋愛のカタチは徐々に変化していきます。



その時代を経験していない若者たちには少々わかりづらい部分もあるし、主人公たちの過去についても暗い過去がある事はわかりますが、多くを語っていないのでそこがわかりづらいという人もいるかと思います。

個人的にはだからこそ純粋に互いを愛する気持ちやもどかしさだけが伝わってくる良い作品だと思いました。

ラストで過去にヒョヌには「走らないで」と言っておきながら、ミスがヒョヌの元へと走るシーンではColdplayのFix Youを起用しているところもGOODです。

音楽と共に感じる作品、それが【ユ・ヨルの音楽アルバム】だと思います。

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